宝くじ購入額と当選金額のROIを計算
「夢を買う」と言われる宝くじですが、実際にどのくらいの“見返り”が期待できるのかは気になるところです。投資の世界ではおなじみの指標であるROI(Return on Investment=投資収益率)を使って、宝くじのリアルな収益性を見ていきましょう。
1. ROIとは?
ROI = (利益 ÷ 投資額)×100で表されます。宝くじの場合:
- 投資額:購入総額
- 利益:当選金額 − 購入額
例えば、10万円分購入して5万円当たった場合:
- 利益 = 5万円 − 10万円 = −5万円
- ROI = (−5万円 ÷ 10万円)×100 = −50%
という計算になります。
2. 宝くじの期待値を基にしたROI
ジャンボ宝くじの例を見てみます:
- 購入価格:1枚300円
- 当選金の総額:販売総額の約45%
つまり、期待値は300円のくじ1枚あたり約135円(45%戻り)です。
この場合のROIは:
- 利益 = 135円 − 300円 = −165円
- ROI = (−165円 ÷ 300円)×100 = −55%
理論的には約−50%前後のROIになることがわかります。
3. 他の宝くじと比較
- ロト6:期待値は約45%〜50%
- ナンバーズ3・4:期待値は約50%
- スクラッチ:期待値は約50%〜60%(くじにより変動)
どの宝くじも、長期的には50%前後のROIが平均的な水準で、“持ち出し”が基本と言えます。
4. 高額当選者のケース
一方で、例えば1万円分の購入で1億円が当たった場合:
- 利益 = 1億円 − 1万円 = 約9999万円
- ROI = (9999万円 ÷ 1万円)×100 = 99,9900%
という爆発的なROIになります。これが宝くじの魅力でもありますね。
5. ROIから見た賢い楽しみ方
ROIを考えると:
- “お金を増やす手段”としては極めて非効率
- “夢を買う娯楽”と割り切るのが最適
であることが見えてきます。家計を圧迫しない範囲で楽しむことが、宝くじとの健全な付き合い方と言えるでしょう。
まとめ
宝くじのROIは:
- 一般的に−50%前後と低い水準
- 一獲千金のチャンスがあるからこそ人気
- 期待値とリスクを理解して楽しむことが大切
夢への投資か、娯楽としての買い物か――あなたのスタンスを見直すヒントとして、ROIを意識してみてはいかがでしょうか?